歯はどうして動くの?
固い顎の骨に固い歯。がっちり固まってとても動くとは思えませんね!
これには「歯根膜というクッション」という秘密の素材がカギを握っています。
このクッション、ふだんはものを噛むときの衝撃を頭が直接受けないよう、和らげてくれる役割があります。
この柔らかい歯根膜は、一定の方向へ力を加えることによって軽い炎症が起こり、
歯が動くだけの隙間を歯槽骨に作ってくれます。
もとあった場所の隙間は、再生力が働いてきれいに埋まっていきます。
1904年頃から研究され、100年以上もの治療の歴史がありますよ。
もちろん過不足ない力で慎重に行う必要があります。それが矯正歯科医の技術といえますね。
組織がまだ柔らかい子供と体が出来上がった大人、 あるいはひとりひとりの個人差などで 治り方に違いがあるのは、納得できますね。