矯正のお悩み解決ガイド
矯正歯科治療はいつ始めるのがベスト?
矯正歯科治療を始めるタイミングは、年齢やお口の状態によって異なります。お子さまの場合は、アゴの成長を利用できるため、適切な時期に治療を始めることで歯並びを整えやすくなります。特に、6~12歳頃の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)は、アゴの成長をコントロールしながら歯並びを誘導できます。そのため、成長の段階を見極めて適切なタイミングで治療を始めるのが効果的です。
一方、大人の矯正歯科治療は何歳からでも始められます。近年では、目立ちにくいマウスピース矯正などの選択肢が増え、矯正を検討する方も増えています。成人の場合、治療へのモチベーションが高く、適切な治療計画を立てることで、機能性と審美性を兼ね備えた理想の歯並びを実現できます。
矯正歯科治療を始める最適なタイミングは、お口の状態やライフスタイルによって異なります。まずは一度、福岡市中央区の歯医者・矯正歯科「横田矯正歯科クリニック」にご相談ください。
子どもの矯正と大人の矯正
子どもの矯正 | 大人の矯正 | |
---|---|---|
開始時期 | アゴの成長に合わせて最適なタイミングを判断 | 何歳でもOK |
メリット |
・成長を利用して自然に矯正できる ・抜歯の可能性を減らせる ・本格矯正の期間を短縮できる |
・治療計画が立てやすい ・自分の意思で治療できる ・見た目や健康を改善できる |
デメリット | ・タイミングを逃すと治療が難しくなる |
・抜歯の可能性が高まる ・装置の違和感が気になる場合もある |
子どもの矯正治療のタイミング

子どもの矯正歯科治療を始めるタイミングには、次の4つの時期があります。矯正歯科治療は、早めに始めた方が良いケースと、しばらく様子を見てから取りかかる方が良いケースがあるため、継続的な観察が必要です。
- 4~6歳:早期治療が適している
- 7~12歳:永久歯が生え始めてきた時期
- 12~14歳:永久歯が生え揃った時期
- 12~17歳:永久歯が生え揃った後の成人前の方
大人の矯正治療のタイミング

- 20代: 美容や就職活動を考え、矯正を始める人が多い
- 30代: 仕事や社交の場での印象を気にする人が増加
- 40代: 口内の健康維持のために矯正を考える人が多い
- 50代: 人生の新しいスタートとして矯正を始める人も
矯正装置が目立つのが心配
矯正歯科治療を検討される方の中には、「矯正装置が目立つのでは?」と気になる方も多いかもしれません。特に、接客業・営業職など人前に出る機会が多い方にとっては、装置の見た目が大きな気になってしまうのではないでしょうか。
当院では、「矯正中の見た目が気になる...」という患者さまへ向け、目立ちにくい矯正装置を複数ご用意しております。歯の色に馴染む「クリアブラケット・セラミックブラケット」や、歯の裏側に装着する「リンガルブラケット(裏側矯正)」、透明で取り外しが可能な「マウスピース矯正」など、ライフスタイルに合わせてお選びいただけます。
矯正歯科治療を始めたいけれど見た目が気になる方は、ぜひ当院へご相談ください。
目立たない矯正装置の選択肢
クリアブラケット・セラミックブラケット(歯の色に馴染む)

装着するブラケットを、透明なプラスチックや天然歯の色に近いセラミック素材でつくった装置です。歯の色に馴染むため、金属製のブラケットに比べて自然な見た目で、目立ちにくいのが特長です。そのため、矯正歯科治療中の口元の印象を和らげることができます。また、従来のワイヤー矯正と同様に、幅広い症例に対応できるため、歯並びの大きなズレがある方でも適応できます。
リンガルブラケット(裏側矯正)(表から見えない)

歯の裏側(舌側)に装着する装置で、矯正中でも外から見えにくく目立ちにくいのが特長です。接客業や人前に出る機会の多い方でも、矯正装置の見た目を気にせず治療を受けられます。歯の表面のエナメル質を傷つけにくい、吹奏楽器などの演奏のじゃまにならないなどさまざまなメリットがあります。
一方で、舌に装置が当たりやすく、慣れるまで違和感を覚えることもあります。しかし、近年は装置がより小型化され、違和感も少なくなっています。
マウスピース矯正(透明で取り外し可能)

透明なアライナーを使用することで、ほとんど目立たずに矯正歯科治療を進められる方法です。さらに、取り外しが可能なため、食事やブラッシングの際にストレスが少なく、衛生的に管理しやすいのも大きな特長です。ワイヤー矯正に抵抗がある方や、矯正装置の見た目が気になる方におすすめです。
当院では、SureSmileアライナーを採用し、患者さま一人ひとりの歯並びに合わせた精密なカスタム設計を行っていますので、ぜひご相談ください。
矯正治療の費用や期間をできるだけ抑えたい
矯正歯科治療は、「費用が高い」「治療期間が長い」といったイメージを持たれることが多いのではないでしょうか。しかし、部分矯正やデーモンシステムという方法であれば、費用や治療期間を抑えられます。
福岡市中央区の歯医者・矯正歯科「横田矯正歯科クリニック」では、お口の状態も考慮したうえで、患者さまのニーズに合わせた治療法をご提案いたします。
部分矯正で費用を抑える方法

部分矯正は、気になる部分の歯並びのみを整える治療法です。一部分だけの矯正なので、全体矯正に比べて費用や治療期間を抑えられます。
メリット | デメリット |
---|---|
・全体矯正よりも低コスト ・全体矯正に比べて治療期間が短い ・全体矯正よりも治療費を抑えやすい ・最小限の装置なので、少ない違和感で治療を進められる ・後戻りしにくい治療もできる |
・全体の歯並びの状態によっては、効果を感じにくい ・治療後、全体矯正が必要になることもある ・お口全体の噛み合わせを整えるのは難しい |
矯正歯科治療を短期間で終わらせる方法
矯正歯科治療というと、「治療期間が長い」「すぐに治せない」というイメージから、治療を諦めてしまう方が少なくありません。確かに、一般的な矯正歯科治療は、効果が出るまでに数年かかることもあります。
しかし近年、矯正歯科治療は進化し、従来の治療に比べて期間を短縮できる方法も登場してきています。
デーモンシステム

デーモンシステムは、一般的なワイヤー矯正の形を応用した装置です。特殊なブラケットを使用することで、従来の装置よりも摩擦を減らして歯の移動をスムーズにします。そのため、一般的なワイヤー矯正よりも治療期間が短縮されやすいのが特長です。痛みも少なく、通院頻度も減らせるため、忙しい方でも快適に矯正歯科治療を受けられます。
歯を抜く治療・抜かない治療

矯正歯科治療を検討する際、「歯は抜く?それとも抜かない?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
抜歯を伴う矯正歯科治療と非抜歯矯正には、それぞれメリットとデメリットがあります。患者さまごとに歯の生え方やアゴの大きさ、歯並びの状態は異なりますので、それに応じて最適な治療計画を立てることが重要です。
当院では、患者さまのなるべく負担を抑えながら、機能性と審美性を両立した治療をご提案いたします。
治療法を選ぶ基準
メリット | デメリット | |
---|---|---|
抜歯 |
・歯並びのスペースを確保できる ・口元の突出感を改善できる ・噛み合わせが整いやすい |
・抜歯が必要なため、治療開始までに時間がかかる ・歯を失うことで心理的負担を感じる場合がある ・治療期間が長くなることがある |
非抜歯 |
・歯を残せる ・治療期間を短縮しやすい ・治療の負担が少ない |
・スペースが足りない場合、歯列が広がりすぎることがある ・口元のバランスが崩れる可能性がある ・噛み合わせの調整が難しい場合がある |
歯を抜いた方が良いケース
矯正歯科治療では、すべてのケースで抜歯が必要になるわけではありません。しかし、以下のようなケースでは抜歯を検討することがあります
叢生(そうせい)

歯がアゴのスペースに収まりきらず、ガタガタに生えている状態(乱ぐい歯)です。スペースを確保するために、抜歯が必要になることがあります。
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

上下の歯列が前方へ突出している状態で、口元が出ている印象を与えることがあります。適切なバランスを整えるために抜歯を行うことがあります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)

いわゆる「出っ歯」の状態で、上顎の前歯が前に飛び出しているケースです。前歯を適切な位置に移動させるために、抜歯を行うことがあります。
下顎前突(かがくぜんとつ)

いわゆる「受け口」の状態で、下の歯が上の歯より前に出ているケースです。症状によっては、抜歯が必要になることがあります。
矯正後の歯並びをキープするには?
矯正歯科治療が完了した後、美しい歯並びを長く維持するためには、適切な保定とメインテナンスが必要です。特に、矯正装置を外した直後は、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」のリスクがあります。そのため、保定期間をしっかり守り、定期的なメインテナンスを行うことが大切です。
当院では、患者さまの歯並びを長く保つためのアフターケアもしっかりとサポートしています。
矯正治療を受けて終わりではありません

矯正歯科治療は、装置を外したら終わりではなく、その後のメインテナンスがとても重要です。
矯正歯科治療後にそのままにしてしまうと、歯は元の位置に戻ろうとしてしまいます。「後戻り」を防ぐには、保定装置(リテーナー)を装着し、歯の位置を安定させなければいけません。また、整った歯並びをより美しく魅せるには、歯が健康的で白くあり続けることも重要です。
当院では、きれいな歯並びを保ち続けられるように、さまざまなサポートを行っています。
保定期間について

保定期間とは?
矯正装置を外した後、整えた歯並びを安定させるための期間です。リテーナー(保定装置)を使用し、後戻りを防ぎます。
リテーナーには、取り外し可能なタイプや固定式、目立ちにくい物、保定力の高い物などさまざまな種類があります。患者さまの希望やお口の状態に合わせて最適な物を選び、矯正歯科治療の仕上げとしてしっかり保定を行いましょう。
保定期間はどれくらい必要?
一般的に歯を動かしたのと同程度、2~3年を目安に保定装置を装着して歯を安定させます。特に、矯正後すぐは歯が動きやすいため、リテーナーによりしっかり歯を固定することが大切です。
メインテナンス方法
矯正後の歯の健康を長く維持するためには、定期的なメインテナンスが重要です。当院では以下のようなメインテナンスをご提供しています。
ブラッシング指導

保定期間も、矯正装置を付けていたときと同様に、正しいブラッシングを続けることが大切です。特に固定式の保定装置は汚れが溜まりやすいため、装置の特性に合わせた適切なブラッシング方法を指導し、清潔な状態を保てるようサポートします。
PMTC

歯科医院で行う専門的なクリーニングのことです。歯と歯の間、歯ぐきの境目、装置の周囲に残った汚れを、専門機器を使って徹底的に除去します。矯正歯科治療後の歯並びを美しく保ち、お口の健康維持に役立つ効果的なケアです。